2013/07/09
12:29:38
先日の日曜日に楽天証券主催の14周年記念セミナーに出席しました。
午後から出席し、『2013年後半に向けて米国経済・株式相場の見通し』(堀古英司氏・ホリコキャピタルマネジメントCEO)および『ミスター円が読み解くアベノミクスと外国為替』(榊原英資氏)の講演を聴いてきました。
どちらも面白そうに感じたのですが、榊原氏の講演は正直な話あまり面白くなく、今後の投資の参考になるものはあまりありませんでした。
そこで、本日のまとめは堀古氏の話をご紹介したいと思っています。
まず、金融緩和の話ですがアベノミクスで大胆な金融緩和をしているとのことですが、期待インフレ率は1.1%(米国は1.9%)となっているようです。
2%のインフレ期待を目指すということになりますともう少し金融緩和が必要になるかもしれないと話をしていました。
『よくTVなどで経済評論家と称する人たちが、「日本の会社は内部留保があり、それを社員の給料で還元するべきだ」との話をしているようですが、これは給料を支払った後のお金であるから「内部留保を取り崩せ」と言うのはそもそもおかしい。しかも内部留保というのは現金だけではない。内部留保を還元するのであれば、株主に還元するべきである。
そうすることでその人たちが他に投資をし、それが成長戦略の1つとなる』
そして、ドル・円相場の話です。
『円安傾向になって、今後は3年程度はその傾向が続くのではないか・・・。
そして、その時の予想レートは125円、もっと持っていると150円程度になるかもしれない。今回は円安トレンドになっている。今後はドル高局面になってくる』
『昨年の始めから米国の住宅価格が上昇をし始めた。20%くらいは上がるのではないかと考えている。住宅市場指数が上がり始めてきた。住宅市場指数というのは建築会社の受注を示すものである。となると遅れてケースシラー指数が上昇してくるということが予想される』
『米国は住宅価格が下落したので、金融緩和をした。ただし、住宅価格が持ち直してきたという指標が出てきたので、そろそろ金融緩和の出口戦略を探し始めている』
米国の金融緩和が終了すれば、日米の金利差が開くことで、さらなる円安傾向になるというのは自分も同じ意見です。となると、今までのようにドルを買って、どこで利確をするかということではなく、少し長期的な視点で持つという戦略が必要になってくると思われます。
米国の株式・・金融株が有望と堀古氏は考えているようです。
その理由としては、住宅価格が上昇してきた場合には、住宅ローンを支払い続けて住宅を持っていることで、資産価値が上がるということになります。
(米国の場合には、ローンが残っていても住宅を手放しさえすれば、ローンから開放されるノンリコースローンが主流)
逆に、住宅価格が下がる局面では、ローンを支払い、資産価値は減るということになり、手放す人が多くなる訳です。住宅ローンも延滞率が増加してくるとのことです。
こうして住宅価格が上昇してくることで、ローンの延滞率が低下して、それで圧迫されてきた金融機関が減ってくると考えらられ、金融株が有望だと考えているとのことでした。
今後のリスク要因
『中国の設備投資ブームがそろそろ反動を迎えるのではないかということを心配している。2月末から貴金属・非鉄金属などの価格が下落している』
堀古氏の話は明快で説得力もあり、ここのところ半年に一度は拝聴していますが、とても参考になります。皆さんも一度話を聞いてみると面白いと思います。
午後から出席し、『2013年後半に向けて米国経済・株式相場の見通し』(堀古英司氏・ホリコキャピタルマネジメントCEO)および『ミスター円が読み解くアベノミクスと外国為替』(榊原英資氏)の講演を聴いてきました。
どちらも面白そうに感じたのですが、榊原氏の講演は正直な話あまり面白くなく、今後の投資の参考になるものはあまりありませんでした。
そこで、本日のまとめは堀古氏の話をご紹介したいと思っています。
まず、金融緩和の話ですがアベノミクスで大胆な金融緩和をしているとのことですが、期待インフレ率は1.1%(米国は1.9%)となっているようです。
2%のインフレ期待を目指すということになりますともう少し金融緩和が必要になるかもしれないと話をしていました。
『よくTVなどで経済評論家と称する人たちが、「日本の会社は内部留保があり、それを社員の給料で還元するべきだ」との話をしているようですが、これは給料を支払った後のお金であるから「内部留保を取り崩せ」と言うのはそもそもおかしい。しかも内部留保というのは現金だけではない。内部留保を還元するのであれば、株主に還元するべきである。
そうすることでその人たちが他に投資をし、それが成長戦略の1つとなる』
そして、ドル・円相場の話です。
『円安傾向になって、今後は3年程度はその傾向が続くのではないか・・・。
そして、その時の予想レートは125円、もっと持っていると150円程度になるかもしれない。今回は円安トレンドになっている。今後はドル高局面になってくる』
『昨年の始めから米国の住宅価格が上昇をし始めた。20%くらいは上がるのではないかと考えている。住宅市場指数が上がり始めてきた。住宅市場指数というのは建築会社の受注を示すものである。となると遅れてケースシラー指数が上昇してくるということが予想される』
『米国は住宅価格が下落したので、金融緩和をした。ただし、住宅価格が持ち直してきたという指標が出てきたので、そろそろ金融緩和の出口戦略を探し始めている』
米国の金融緩和が終了すれば、日米の金利差が開くことで、さらなる円安傾向になるというのは自分も同じ意見です。となると、今までのようにドルを買って、どこで利確をするかということではなく、少し長期的な視点で持つという戦略が必要になってくると思われます。
米国の株式・・金融株が有望と堀古氏は考えているようです。
その理由としては、住宅価格が上昇してきた場合には、住宅ローンを支払い続けて住宅を持っていることで、資産価値が上がるということになります。
(米国の場合には、ローンが残っていても住宅を手放しさえすれば、ローンから開放されるノンリコースローンが主流)
逆に、住宅価格が下がる局面では、ローンを支払い、資産価値は減るということになり、手放す人が多くなる訳です。住宅ローンも延滞率が増加してくるとのことです。
こうして住宅価格が上昇してくることで、ローンの延滞率が低下して、それで圧迫されてきた金融機関が減ってくると考えらられ、金融株が有望だと考えているとのことでした。
今後のリスク要因
『中国の設備投資ブームがそろそろ反動を迎えるのではないかということを心配している。2月末から貴金属・非鉄金属などの価格が下落している』
堀古氏の話は明快で説得力もあり、ここのところ半年に一度は拝聴していますが、とても参考になります。皆さんも一度話を聞いてみると面白いと思います。
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コメント
Re: No title
体調は戻られたのでしょうか。ここのところ暑いですので、お体にお気をつけて頂けると嬉しいです。また、いつか勉強会でお会いしましょう。
じん│URL│2013/07/10(Wed)12:24:05│
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堀古さんは、モーサテで見てる限り、老けないですね。
自分と同世代ですから、もう50歳近いと思いますが。
学生時代はアメフトで鳴らしたそうですから、体調管理が完璧なんでしょう。
肝心の自社のファンドの資産管理はどうなんでしょう?
運用成績は、一時は相当、落ち込んだと聞いていますが。