2006/11/26
11:00:59

昨日のフジサンケイビジネスアイに東京農大の小泉武雄氏の記事が載っていました。(クリックで拡大します)
小泉氏は『現代の日本人は食の安全に無頓着すぎる』と指摘しており、その一例として『食の価格破壊』を挙げています。我々は少しでも安く買い物をすると得をしたような気になってしまい、食の安全性への配慮が欠けているのだと思います。安い食品を何の疑問も持たずに口に入れてしまうものほど恐いものはないという訳です。
記事によると日本で一番安い幕の内弁当は270円ほどで、その中身は、例えば米がカルフォルニアの古米、シャケはチリの養殖、黄色いたくあんは中国製、そこに国籍不明の真っ赤なウィンナーが入っているとのことです。
試しにYAHOO!で『幕の内弁当 270円』と検索をしてみたところ、ある人のブログで『和風幕の内弁当 270円 ○○○○で購入』と書いてありましたから、そうした価格での幕の内弁当も実際にある訳です。
また、賞味期限切れのお弁当を養豚場に運んで豚に食べさせていたら、豚の子供に奇形が多くなったとのことです。これには『無菌状態の弁当にするために使われる発色剤や粘稠剤などの添加物が原因の可能性があります』と指摘しています。
このように我々は食の安全には興味を示さずに、価格ばかりに興味がいっているために安全な品物よりも安い品物が売れ、日本の農業が危機的な状況に落ち入っているというのです。今や農業を目指す若者は医師国家試験の合格者数よりも少ない5000人程度とのことです。
そこで、このブログを見ていただいている方から、食の安全に対する認識を新たにしていただきたいのです。安全にはお金がかかるのです。多少高くても安全な商品を購入しませんか?それが自分にも良いことだと思うのです。by じん
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