2011/05/09
11:20:15
久々に「どんなポートフォリオが良いのか?」シリーズの続編です。
MF系のファンドのパフォーマンスですが、2008年が絶好調で、2009年にはその反動からか大きく下落、2010年には再び上昇をしてきましたが、2011年は不透明な感じが継続しております。
以前のブログでは2005年年末(2006年年初)を1としてその後各々のファンドがどのようなパフォーマンスの経過をしてきたのかを追ってみました。ご覧いただいていない方は、http://jinblog.blog8.fc2.com/blog-entry-1064.htmlをご覧下さい。
その時に使用したデータの最終月は2010年12月末ということでしたね。今回はもう少し違った視点で見てみたいと思います。2008年末までMF系が好調でしたので、この後の2009年年初からのデータを利用しております。
つまり、2009年以降にMF系のファンドが苦しんでいる状況下でどのファンドを選択するべきなのか?を検証してみようという企画です。
下記がその結果のグラフになります。青がADP、赤がTulip D USD、黄色がDighton ASP、緑がIQS、紫がSuper Fund GCT、そして今回このグラフに時々ご報告しているウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンドのデータも追加してみました。Wintonと略して橙で表記しました。

これを見てみると2009年1月のNAV(基準データ)を超えられないのはADPおよびSF GCTとなります。その中でもGCTは0.829と約17%も下落した状態ということが分かります。
次に、悪いのはADPとなりますが、こちらは0.902で10%程度の下落となっております。
この2つを保有している方は、やっぱり感が強いのではないでしょうか。自分が新規投資にMan AHLをオススメしないのはこのあたりに理由があるのです。自分も追加投資をしませんので・・・。
ADPは最近の短期トレンドに合わせて、短期トレンドにも対応できるようなプログラム変更を加えてきているようですが、これが裏目に出ているのかもしれません。
これ以外のファンドは基準データを超えております。
Tulipも最近の印象から好調だと思いきやそうでもなく、5%弱だけ基準データよりも良いという程度です。
2010年の1月に向けて大きく下落して、そこから戻してきたといった感じです。
IQSは今年に入り不調でどうかなと思いましたが、14.78%も上にありました。こちらはTulipと逆の印象でした。
一番パフォーマンスを維持していたのが、Dighton ASPでした。2009年1月には-27.8%という大きな下落を経験しましたが、2010年6月〜7月には大きく上昇し、それをキープしているといった感じです。
2011年3月末までのデータでは基準データを24.5%上回っておりました。
さて、最後になりましたが、ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンドです。こちらだけ3月末のデータがまだ出ていないため、2月末のデータを使用しております。
それでも、基準データよりも7%程度上ブレをしております。また、グラフを見ると分かりますが、ボラティリティが低く安定感があるのもこのファンドの特徴かもしれません。
Wintonは長期のトレンドフォローを捕捉していく戦略を採用しております。この方が安全だというWintonのレポートを以前にご紹介しましたが、まさにそのような結果になっているのも興味深いです。
さて結論的なことに入りましょう。
まず、MF系のファンドを所有していない方で、今後新たに投資をしたいという方は、パフォーマンス重視ではDighton ASP、安定性重視でWinton、ブレが大きいのも許容できるという方はTulipという選択かと思われます。
ただし、Winton以外はボラティリティが大きいので、他のファンドとポートフォリオを組みパフォーマンスを安定させることが重要だと考えます。
※三菱UFJ証券で募集していた「ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンド」は現在は募集終了しております。
(続く)
MF系のファンドのパフォーマンスですが、2008年が絶好調で、2009年にはその反動からか大きく下落、2010年には再び上昇をしてきましたが、2011年は不透明な感じが継続しております。
以前のブログでは2005年年末(2006年年初)を1としてその後各々のファンドがどのようなパフォーマンスの経過をしてきたのかを追ってみました。ご覧いただいていない方は、http://jinblog.blog8.fc2.com/blog-entry-1064.htmlをご覧下さい。
その時に使用したデータの最終月は2010年12月末ということでしたね。今回はもう少し違った視点で見てみたいと思います。2008年末までMF系が好調でしたので、この後の2009年年初からのデータを利用しております。
つまり、2009年以降にMF系のファンドが苦しんでいる状況下でどのファンドを選択するべきなのか?を検証してみようという企画です。
下記がその結果のグラフになります。青がADP、赤がTulip D USD、黄色がDighton ASP、緑がIQS、紫がSuper Fund GCT、そして今回このグラフに時々ご報告しているウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンドのデータも追加してみました。Wintonと略して橙で表記しました。

これを見てみると2009年1月のNAV(基準データ)を超えられないのはADPおよびSF GCTとなります。その中でもGCTは0.829と約17%も下落した状態ということが分かります。
次に、悪いのはADPとなりますが、こちらは0.902で10%程度の下落となっております。
この2つを保有している方は、やっぱり感が強いのではないでしょうか。自分が新規投資にMan AHLをオススメしないのはこのあたりに理由があるのです。自分も追加投資をしませんので・・・。
ADPは最近の短期トレンドに合わせて、短期トレンドにも対応できるようなプログラム変更を加えてきているようですが、これが裏目に出ているのかもしれません。
これ以外のファンドは基準データを超えております。
Tulipも最近の印象から好調だと思いきやそうでもなく、5%弱だけ基準データよりも良いという程度です。
2010年の1月に向けて大きく下落して、そこから戻してきたといった感じです。
IQSは今年に入り不調でどうかなと思いましたが、14.78%も上にありました。こちらはTulipと逆の印象でした。
一番パフォーマンスを維持していたのが、Dighton ASPでした。2009年1月には-27.8%という大きな下落を経験しましたが、2010年6月〜7月には大きく上昇し、それをキープしているといった感じです。
2011年3月末までのデータでは基準データを24.5%上回っておりました。
さて、最後になりましたが、ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンドです。こちらだけ3月末のデータがまだ出ていないため、2月末のデータを使用しております。
それでも、基準データよりも7%程度上ブレをしております。また、グラフを見ると分かりますが、ボラティリティが低く安定感があるのもこのファンドの特徴かもしれません。
Wintonは長期のトレンドフォローを捕捉していく戦略を採用しております。この方が安全だというWintonのレポートを以前にご紹介しましたが、まさにそのような結果になっているのも興味深いです。
さて結論的なことに入りましょう。
まず、MF系のファンドを所有していない方で、今後新たに投資をしたいという方は、パフォーマンス重視ではDighton ASP、安定性重視でWinton、ブレが大きいのも許容できるという方はTulipという選択かと思われます。
ただし、Winton以外はボラティリティが大きいので、他のファンドとポートフォリオを組みパフォーマンスを安定させることが重要だと考えます。
※三菱UFJ証券で募集していた「ウィントン・パフォーマンス連動満期時元本確保型ファンド」は現在は募集終了しております。
(続く)
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