2011/09/18
21:00:06


大和証券が2009年4月に販売したトランストレンド連動ファンドについて考えてみます。細かい資料がないので、詳細は分かりませんが、このファンドは元本確保をするために投資資金の40%程度(当初のトランストレンドに投資をする比率は58%とのこと)をゼロクーポン債に投資をして、残りをトランストレンド(トランストレンドのパフォーマンスに連動するように作られた債券)に投資をしている商品です。
ちなみに、この商品はすでに募集は終了となっております。
ところで、本題のパフォーマンスを見てみましょう。2011年7月の資料を貼っておきました。7月は+1.68%だったようです。年初来も+3.43%とMFが不調の中でそう悪くない数字を出しております。
Tulip Trend Fundはトランストレンドのシステムに2倍程度のレバレッジを効かせて運用しているわけですが、このファンドはレバレッジなしで運用しているものと思われます。
日本で購入できたこの商品の特徴は、元本確保商品で1,000豪ドル~という投資しやすい設定となっていること。また、海外投資に慣れていない人には大和証券が扱っているというのも安心材料です。
その反面、大和証券にも手数料などが発生するために、その分のパフォーマンスの下落は避けられないということになります。このあたりは、三菱UFJ証券のウィントンも同じことが言えます。
さて肝心のパフォーマンス比較をしてみましょう。2009年の4月にTulip(豪ドル建て)に投資をしたとして、2011年7月末までにどうなったかという計算をしてみましたが、Tulipに投資をしていた場合には+10.65%という結果でした。
それに対して、このファンドは設定来+2.12%という成績になっております。
また、2010年のこのファンドの成績は+12.99%、それに対してはTulipは36.01%でした。
ゼロクーポン債部分の存在とレバレッジの有無、大和証券などの手数料分から考えるとこんな数字なのでしょうね。
この成績の良し悪しは皆さんにご判断頂くことにします。
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