2013/01/14
12:21:31
1/13に楽天証券主催の新春講演会に行ってきました。
今回はブログにお書きしましたように堀古英司氏の『2013年米国経済・株式相場の見通し」、および藤巻健史氏の『世界経済から読み解く相場動向の行方』を中心に講演を聞きに行ってきました。
今回の講演は事前の期待よりも、非常に興味深い内容でした。
藤巻氏の講演は今までも氏の本をご紹介したことがありますので、内容的にはほとんど同じでしたが、堀古氏の講演は為替レート・米国株の今後の展望に関してのサジェストしてくれるものでした。
それでは、堀古氏の講演からまとめてみます。
前回の新春公演は自分は参加していませんでしたが、この時点で堀古氏は2012年で円高傾向は終了すると言っていたそうです。その理由としては、円高は今までも5年程度しか継続しないことに加え、円・ドルのマネーストックの変化率に今までと違う傾向が出てきたからだそうです。
これを少し解説しますと、円・ドルレートはマネーストックの変化率とほとんど同じ傾向になっているとのことです。今まではそうした傾向が継続していたものが、日銀がさらなる緩和をすることで変化率が変わってくるわけです。そのため、円高の時代は終わり、今後は円安傾向になって行くと見ているとの説明がありました。
そういった意味からは、外貨を保有していない人は外貨建ての商品を購入する必要があると言っていました。
では、2013年以降の米国経済をどう見ているかです。
バーナンキFRB議長が2012.6.20に「QE1,2に対して住宅市場の反応が鈍い」と発言しました。そのことで、堀古氏は住宅市場に対する証券の買い取りをすると思ったようです。
2012.9.13に「エンジンに欠けているピストンは住宅市場だ」とのことで、IOMCで住宅ローン証券の購入を決定したようです。それも毎月400億ドル(毎月4兆円相当額)という巨大な額です。
米国経済が良くなる時は住宅市場が良くなるという傾向があるようです。これに関しては、住宅市場係数という指標があり、これは住宅建築の受託に準じた指数のようで、ケースシラー指数の先行指数(1年程度)と言われているようです。
その住宅市場係数がここのところ上昇に転じてきているので、2013年は住宅が15%程度上昇するとの見込みがあります。住宅がダメだから、量的緩和をしていたわけですから、量的緩和が終了する可能性があるという訳です。
そうなると最初にご紹介しマネーストックの変化率が変わってくるという訳です。つまり、円高から円安へという流れになるというわけですね。
それ以外にも「米国株式も買っておくべきではないか」との指摘もありました。
下記の3つの条件がある現時点はチャンスだと言っていました。
1)FRBが緩和姿勢のとき
2)マーケットが怖がっているとき
3)株が割安であること
現時点でも配当利回り>10年債利回りの状態で割安と考えられるようです。
ではどんな株式が良いのか?
1)高配当銘柄
2)金融セクター
住宅建設株→これは既に上昇してしまっているのでダメ
金融保証会社(モノライン)
政府系住宅金融機関
大手証券会社
銀行・自動車大手(GMなど)金融セクター
3)テクノロジー(アップル・グーグルなど)
こうしたヒントを考えて投資をして下さいとのことでした。
こうして堀古氏の講演が終わり、その次に藤巻氏の講演が始まりました。
藤巻氏の講演は、相場動向の行方ということですが、この相場というのは為替のことです。
藤巻氏も今後は堀古氏と同様に円安傾向になっていくと思っているようです。
しかしながら、根拠となるものは若干違っていて、円の信用低下が原因と考えているようです。
2012年の11月も経常赤字となりましたが、これが今後は単月のことではなく、継続的に起こるのではないかという話もしていました。そうなると財政赤字と経常赤字という双子の赤字になるのでは・・・という危惧がある訳です。
今現在、米国は双子の赤字と言われていますが、シェールガスによりそれが解消されるのではないかという話もしていました。日本もそうした逆転満塁ホームラン的な資源が発見されれば、赤字の解消となるのでしょうけれど、現時点ではまだ?・・・ですね。
同じ1000兆円の債務と言っても米国とGDPや人口で3倍近くの差がある訳ですから、日本の方が深刻だとも言えるのです。そうなると最終的に、インフレで解消するしかないのではというのが藤巻氏の持論なのです。
確かに円安から景気回復をしたとして、金利が上昇してしまうと国債の利払いが増えるわけでこれも困るのです。そうなると不景気もだめ、好景気もだめとなってしまいます。最後の手段はインフレ、それもハイパーインフレになるのでは・・というのが藤巻氏の意見です。
仮にそうなったとしたら、「どうやって自分の資産を守るのか?」ということになると、外貨建て資産を形成するということが重要であるとのことでした。
藤巻ジャパンでブログも書いているので見て下さいとのことでした。
こんな感じが楽天証券のセミナーまとめです。
今回はブログにお書きしましたように堀古英司氏の『2013年米国経済・株式相場の見通し」、および藤巻健史氏の『世界経済から読み解く相場動向の行方』を中心に講演を聞きに行ってきました。
今回の講演は事前の期待よりも、非常に興味深い内容でした。
藤巻氏の講演は今までも氏の本をご紹介したことがありますので、内容的にはほとんど同じでしたが、堀古氏の講演は為替レート・米国株の今後の展望に関してのサジェストしてくれるものでした。
それでは、堀古氏の講演からまとめてみます。
前回の新春公演は自分は参加していませんでしたが、この時点で堀古氏は2012年で円高傾向は終了すると言っていたそうです。その理由としては、円高は今までも5年程度しか継続しないことに加え、円・ドルのマネーストックの変化率に今までと違う傾向が出てきたからだそうです。
これを少し解説しますと、円・ドルレートはマネーストックの変化率とほとんど同じ傾向になっているとのことです。今まではそうした傾向が継続していたものが、日銀がさらなる緩和をすることで変化率が変わってくるわけです。そのため、円高の時代は終わり、今後は円安傾向になって行くと見ているとの説明がありました。
そういった意味からは、外貨を保有していない人は外貨建ての商品を購入する必要があると言っていました。
では、2013年以降の米国経済をどう見ているかです。
バーナンキFRB議長が2012.6.20に「QE1,2に対して住宅市場の反応が鈍い」と発言しました。そのことで、堀古氏は住宅市場に対する証券の買い取りをすると思ったようです。
2012.9.13に「エンジンに欠けているピストンは住宅市場だ」とのことで、IOMCで住宅ローン証券の購入を決定したようです。それも毎月400億ドル(毎月4兆円相当額)という巨大な額です。
米国経済が良くなる時は住宅市場が良くなるという傾向があるようです。これに関しては、住宅市場係数という指標があり、これは住宅建築の受託に準じた指数のようで、ケースシラー指数の先行指数(1年程度)と言われているようです。
その住宅市場係数がここのところ上昇に転じてきているので、2013年は住宅が15%程度上昇するとの見込みがあります。住宅がダメだから、量的緩和をしていたわけですから、量的緩和が終了する可能性があるという訳です。
そうなると最初にご紹介しマネーストックの変化率が変わってくるという訳です。つまり、円高から円安へという流れになるというわけですね。
それ以外にも「米国株式も買っておくべきではないか」との指摘もありました。
下記の3つの条件がある現時点はチャンスだと言っていました。
1)FRBが緩和姿勢のとき
2)マーケットが怖がっているとき
3)株が割安であること
現時点でも配当利回り>10年債利回りの状態で割安と考えられるようです。
ではどんな株式が良いのか?
1)高配当銘柄
2)金融セクター
住宅建設株→これは既に上昇してしまっているのでダメ
金融保証会社(モノライン)
政府系住宅金融機関
大手証券会社
銀行・自動車大手(GMなど)金融セクター
3)テクノロジー(アップル・グーグルなど)
こうしたヒントを考えて投資をして下さいとのことでした。
こうして堀古氏の講演が終わり、その次に藤巻氏の講演が始まりました。
藤巻氏の講演は、相場動向の行方ということですが、この相場というのは為替のことです。
藤巻氏も今後は堀古氏と同様に円安傾向になっていくと思っているようです。
しかしながら、根拠となるものは若干違っていて、円の信用低下が原因と考えているようです。
2012年の11月も経常赤字となりましたが、これが今後は単月のことではなく、継続的に起こるのではないかという話もしていました。そうなると財政赤字と経常赤字という双子の赤字になるのでは・・・という危惧がある訳です。
今現在、米国は双子の赤字と言われていますが、シェールガスによりそれが解消されるのではないかという話もしていました。日本もそうした逆転満塁ホームラン的な資源が発見されれば、赤字の解消となるのでしょうけれど、現時点ではまだ?・・・ですね。
同じ1000兆円の債務と言っても米国とGDPや人口で3倍近くの差がある訳ですから、日本の方が深刻だとも言えるのです。そうなると最終的に、インフレで解消するしかないのではというのが藤巻氏の持論なのです。
確かに円安から景気回復をしたとして、金利が上昇してしまうと国債の利払いが増えるわけでこれも困るのです。そうなると不景気もだめ、好景気もだめとなってしまいます。最後の手段はインフレ、それもハイパーインフレになるのでは・・というのが藤巻氏の意見です。
仮にそうなったとしたら、「どうやって自分の資産を守るのか?」ということになると、外貨建て資産を形成するということが重要であるとのことでした。
藤巻ジャパンでブログも書いているので見て下さいとのことでした。
こんな感じが楽天証券のセミナーまとめです。
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