2013/07/29
08:52:55
日経新聞ネットにジム・ロジャーズ氏へのインタビュー記事で『大荒れマーケットですべきこと』というものがありましたので、本日はこれをご紹介します。
『荒れた日本株市場で、損をした日本人も多いだろうね。しかも、日本では最近ようやく投資を始めたばかりという人が多いそうだね。今回は、投資の初心者に必要な心構えについて語ろうか。
まず意識しておくべきなのは、人は財産を造るために、それほどたくさんの投資をする必要はないということだ。
君が投資をすべきなのは、目の前にチャンスが転がっているときだけだ。それ以外の大半の時間は、何もしなくていい。銀行にキャッシュとして置いておけばそれで十分だ。いつでもマーケットに飛び込まなければいけない、というのは良くない考えだ。
そう、大事なのは、自分が詳しくない分野に決して投資しないことだ。そんなことをすれば、将来的に損をすることがほぼ保証されてしまう。こんな話より、今一体何を買うべきかを私に語ってほしいかい? しかしそれではダメなんだ。人は、自力で学ぶことなく投資をしてはダメだ。
勉強して詳しくなるのは簡単ではない? ならば、自分がもともと詳しい分野から始めるといい。自動車、ファッション、スポーツ…若い頃から興味を持って調べていたものが何かあるだろう。
自動車に詳しいなら、これからどこの国で自動車産業が伸びるのか? 電気自動車の今後はどうなるのか? 自動車に関わる新たな変化を感じ取れれば、そこに投資チャンスがある。自動車については、私より詳しいだろうからね。大半の投資家よりも自分が詳しいと思える分野に投資すべきだ。
そういった分野は、君が勤めている業界にあることが多いだろう。自分の業界を有望と感じられないならどうすればいいかって? その苦境によって恩恵を受ける別の誰かがいるはずだ。自動車業界がもし厳しいなら、消費者が安く車を買えるようにね。自分から見て脅威と思えるような存在もまた、君が詳しい分野だ。まあ、その前に、転職を考えた方がいいかもしれないが(笑)。
日本人が、円建ての預金だけを持ち続けるのが良くないことは確かだ。円の価値は落ちていくからね。だからといって学ばずに始めてはいけない。円の価値が下がっても、自分の資産を守ってくれるのは何か、真剣に学ぶべきだ。
■投資をするなら自分が詳しい分野で
他の投資家がもうけているのを見ると気になる? そうだね、誰だって、そういう話を聞くのは気分がいいものではない。しかし、慌てて日本株市場に飛び込むとどうなるかは分かっただろう? 短期間で5割以上も値上がりしたマーケットに、その中身をよく知らないまま飛び込むのは、とてもとても危険なことなのだ。投資家は我慢を知らなければならない。しっかり勉強した上で、投資するか、高過ぎるから買わないのかを決断しないといけない。
例えば、1970年にコモディティ(商品)に投資して80年に売り、80年に日本株に投資して90年代に売り、90年にハイテク株に投資したとすれば、君は大金持ちだ。30年間で、たった3回投資しただけなのにね。
このように、君に必要な投資の数は多くはない。そうだね、人生で25個、良い投資先を見つけられれば、財産を造れるだろう。少な過ぎて不安に感じるかい?
伸びると確信できる投資先が見つかれば、そこに集中投資すべきだ。世界に満遍なく分散投資、といったやり方では、資産を守ることはできても殖やすことはおぼつかない。
集中投資をして、先日のような暴落が来たらどうするのかって?私の場合は、別の会社を空売りすることで、マーケット全体の崩壊をヘッジしている。世の中には良くなる会社と悪くなる会社がある。マーケットの崩壊時には、良くなる会社も下がるが、悪くなる会社はそれ以上に下がってくれる。』
記事の中でジム・ロジャーズ氏は資産運用には以下の点が重要だ指摘しています。
1)自分が詳しくない分野に決して投資しないこと
2)投資をすべきなのは、目の前にチャンスが転がっているときだけ
3)今後、円の価値が低下していく中で、円建てだけの商品を持っていてはいけない
4)伸びると確信できる投資先が見つかれば、そこに集中投資すべき。世界に満遍なく分散投資、といったやり方では、資産を守ることはできても殖やすことはおぼつかない
投資をする時には、(その投資商品の)立て付けがどうなっているのかを良く理解した上で、投資をするべきだということはもっともなことで、自分も投資前にはどういった商品なのかを勉強会などで必ず知識を仕入れるようにしています。
そして一番興味深いのは、4の部分です。
”資産を殖やすのか?、守るのか?”、これで戦略が違ってくるということになります。資産を殖やすのであれば、分散投資ではなく集中投資で、資産を守るのであれば分散投資で、ということになるのだと思います。
『荒れた日本株市場で、損をした日本人も多いだろうね。しかも、日本では最近ようやく投資を始めたばかりという人が多いそうだね。今回は、投資の初心者に必要な心構えについて語ろうか。
まず意識しておくべきなのは、人は財産を造るために、それほどたくさんの投資をする必要はないということだ。
君が投資をすべきなのは、目の前にチャンスが転がっているときだけだ。それ以外の大半の時間は、何もしなくていい。銀行にキャッシュとして置いておけばそれで十分だ。いつでもマーケットに飛び込まなければいけない、というのは良くない考えだ。
そう、大事なのは、自分が詳しくない分野に決して投資しないことだ。そんなことをすれば、将来的に損をすることがほぼ保証されてしまう。こんな話より、今一体何を買うべきかを私に語ってほしいかい? しかしそれではダメなんだ。人は、自力で学ぶことなく投資をしてはダメだ。
勉強して詳しくなるのは簡単ではない? ならば、自分がもともと詳しい分野から始めるといい。自動車、ファッション、スポーツ…若い頃から興味を持って調べていたものが何かあるだろう。
自動車に詳しいなら、これからどこの国で自動車産業が伸びるのか? 電気自動車の今後はどうなるのか? 自動車に関わる新たな変化を感じ取れれば、そこに投資チャンスがある。自動車については、私より詳しいだろうからね。大半の投資家よりも自分が詳しいと思える分野に投資すべきだ。
そういった分野は、君が勤めている業界にあることが多いだろう。自分の業界を有望と感じられないならどうすればいいかって? その苦境によって恩恵を受ける別の誰かがいるはずだ。自動車業界がもし厳しいなら、消費者が安く車を買えるようにね。自分から見て脅威と思えるような存在もまた、君が詳しい分野だ。まあ、その前に、転職を考えた方がいいかもしれないが(笑)。
日本人が、円建ての預金だけを持ち続けるのが良くないことは確かだ。円の価値は落ちていくからね。だからといって学ばずに始めてはいけない。円の価値が下がっても、自分の資産を守ってくれるのは何か、真剣に学ぶべきだ。
■投資をするなら自分が詳しい分野で
他の投資家がもうけているのを見ると気になる? そうだね、誰だって、そういう話を聞くのは気分がいいものではない。しかし、慌てて日本株市場に飛び込むとどうなるかは分かっただろう? 短期間で5割以上も値上がりしたマーケットに、その中身をよく知らないまま飛び込むのは、とてもとても危険なことなのだ。投資家は我慢を知らなければならない。しっかり勉強した上で、投資するか、高過ぎるから買わないのかを決断しないといけない。
例えば、1970年にコモディティ(商品)に投資して80年に売り、80年に日本株に投資して90年代に売り、90年にハイテク株に投資したとすれば、君は大金持ちだ。30年間で、たった3回投資しただけなのにね。
このように、君に必要な投資の数は多くはない。そうだね、人生で25個、良い投資先を見つけられれば、財産を造れるだろう。少な過ぎて不安に感じるかい?
伸びると確信できる投資先が見つかれば、そこに集中投資すべきだ。世界に満遍なく分散投資、といったやり方では、資産を守ることはできても殖やすことはおぼつかない。
集中投資をして、先日のような暴落が来たらどうするのかって?私の場合は、別の会社を空売りすることで、マーケット全体の崩壊をヘッジしている。世の中には良くなる会社と悪くなる会社がある。マーケットの崩壊時には、良くなる会社も下がるが、悪くなる会社はそれ以上に下がってくれる。』
記事の中でジム・ロジャーズ氏は資産運用には以下の点が重要だ指摘しています。
1)自分が詳しくない分野に決して投資しないこと
2)投資をすべきなのは、目の前にチャンスが転がっているときだけ
3)今後、円の価値が低下していく中で、円建てだけの商品を持っていてはいけない
4)伸びると確信できる投資先が見つかれば、そこに集中投資すべき。世界に満遍なく分散投資、といったやり方では、資産を守ることはできても殖やすことはおぼつかない
投資をする時には、(その投資商品の)立て付けがどうなっているのかを良く理解した上で、投資をするべきだということはもっともなことで、自分も投資前にはどういった商品なのかを勉強会などで必ず知識を仕入れるようにしています。
そして一番興味深いのは、4の部分です。
”資産を殖やすのか?、守るのか?”、これで戦略が違ってくるということになります。資産を殖やすのであれば、分散投資ではなく集中投資で、資産を守るのであれば分散投資で、ということになるのだと思います。
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