2014/01/07
12:25:57

Winton Futures Fundの2013年の成績を入手しましたので、WFFの昨年を振り返ってみたいと思います。
WFFの12月の成績は単月で+0.38%(概算値)となり、2013年の年間成績も+9.42%(概算値)となっています。
MFトレンドフォロー戦略のファンドは”解約推奨”と先日のブログでは書きましたが、WFFは数年前から戦略の変更を行ってきており、既にMFトレンドフォロー戦略(に特化した)ファンドとは言えない構成です。
現時点でのトレンドフォロー戦略の割合は50%となっており、現物株式戦略が25%程度、レラティブバリュー戦略が7%程度となっているようです。こうした戦略の変更が、AHLやTulipなどとの成績の違いを表していると思われます。
それは、Winton自身も「2013年の成績は、単純なトレンドフォロー戦略を採用するCTAではない道を選んだ当社に自信を与えてくれます」と書いていることからも分かります。
今後の成績がどうなっていくのかは分かりませんが、2000年〜2008年のような成績は今後は望めないのではないかと思っています。
今回のWintonのレポートでは、過去のデータに基づき長期・中期・短期に分けたトレンドフォロー戦略からの想定パフォーマンスをグラフにしていますが、全ての戦略で年を追うごとに成績が低下していることからも想像できます。
特に、短期トレンドフォロー戦略の成績低下が最も大きく、近年トレンドの転換が速いために、短期トレンドフォロー戦略を取り入れたファンドもけっこうありますが、それらの成績が芳しくないのはここからも言えるのかもしれません。
そうなるとWintonに期待できるパフォーマンスとしては、年5〜10%程度なのではないかと想像しています。
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