2014/08/06
12:22:15

日経ヴェリタス2014.8.3号に、ミスター円こと榊原英資氏が寄稿した『世襲と官僚記事に政権のもろさ』という記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみようと思います。
アベノミクス効果がほとんどなくなった現時点で、政権の浮揚策の一つとして内閣改造を計画しているようです。
「株価を気にする割りには、第3の矢である成長戦略の有効打が出てこないのは、閣僚に世襲議員が多いことが原因ではないか」と同氏は見ているようです。
世襲で議員になった人の中の多くは、自身の実力で議員になった訳でない人が多いので、市場に精通した実力のある人材で、しかも官僚をうまく使いこなす人物がいないことが、このような現状を生み出していると考えているようです。
一方、「ジャパンラッシュ」という本の中で著者の原田武夫氏は、政府が効果的な成長戦略を打ち出さないのは、成り行き的デフォルト(インフレによる借金返済)に向けた動きないのではないかと推測しています。
どちらにしても、アベノミクス効果がほとんどなくなってきて、増税を機に景気後退に向かっているのですから、効果的な成長戦略が打ち出されなければ、日本経済はもっと悪化していくと思われます。
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