2014/08/11
12:14:12

ここのところ様々なジャンルの本を週2冊程度のペースで読んでいます。
その中で面白かった本をご紹介していこうかなと思っています。
本日は食品添加物に関する本で、小薮浩二郎氏による『悲しき国産食品』を取り上げてみたいと思っています。
今までにも、食品添加物に関する本はこのブログでも数冊取り上げてきました。
自分も気にしている部分ですので、結構読んできたつもりです。
しかしながら、今回この本を読んで初めて知ったこともありました。
著者は大学卒業後、大学院を経て、医薬品メーカーの研究部門に就職し、そこで培った実力を試すべく中堅の製薬会社に移ったようです。ここで、食品添加物に出会い、その研究に従事した後、食品の安全性を調べる民間の研究所に10年ほど在籍し、現在は中堅の食品会社で研究室長になっているとのことです。
食品添加物が危ないのでは・・・ということは、以前のブログでもけっこう書いてきましたので、今回はそれにプラスして、我々がさらに気をつけるべき点を中心に書いてみようと思っています。
1)加工デンプン
「加工デンプン」と聞いて、今までは「馬鈴薯の皮をむいて、すり下ろしたりしたものかな」と思っていましたが、とんでもないれっきとした添加物だとのことです。これは天然デンプンに色々な化学薬品を混ぜ合わせ化学反応を起こして製造したものを、「加工デンプン」と呼ぶそうです。
つまり、「加工デンプン」の正体は化学合成物質であり、「合成デンプン」なのです。これを著者は「遺伝子組み換え食品よりもずっと危ないのではないか」と疑っているようです。その理由としては、単一の物質が得られないこと。
つまり、合成するたびに「いろいろな合成デンプン」が出来てしまうとのことです。これでは安全検査どころではないのですね。
例えを言いますとエチルアルコールを作るつもりが、メチルアルコールが出来てしまうこともある、そのようなことになる危険性もあるとの指摘です。
次に、不純物の問題です。合成デンプンを作るには天然デンプンにかなりどぎつい化学薬品をさまざまに加え、混ぜ合わせ、化学反応させます。その結果、使用した化学薬品の約20〜30%は、不純物として合成デンプンの中に残るのです。
この不純物は除去することが難しく、不純物が体内に入った場合にどのような反応が出るのかが分からないとのことです。
このように不安が多い加工デンプンですが、使用量が増えてくる一方のようです。我々は”「加工デンプン」なら買わない!”という対応策が必要になっていると思われます。自分も早速実践です。
2)マーガリン
マーガリンに関しても、(ブログでは)トランス脂肪酸の危険性という問題を指摘したことがありました。そうした意味で、自分は買わないのですが、製法としては植物油に金属触媒を使用して化学的に「水素」を結合させ、この合成油脂に水・食塩・合成乳化剤・合成着色料であるカロテン、合成香料などを加えたものなのだそうです。やはり、著者もトランス脂肪酸の問題が懸念となっているようです。
今回、この本を読んで、今まで自分の視点になかったものが2点ありました。
1つは加工デンプンのこと、そしてもう1つは不純物でした。今後は”「加工デンプン」という表示の食品も避けなければならない”と思うようになりました。
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