2014/10/19
12:35:56

後田 亨氏の著書「保険会社が知られたくない生保の話」を読みました。
後田氏の本は既に何冊か読んでいて、以前にもブログでも紹介したことがありますので、覚えていらっしゃる方もいるかもしれません。
著者が以前勤務していた大手の保険会社で管理職の人たちが自分自身で入っていた保険は、”一定期間の万が一に備える「団体保険」と、今では考えられない高利回りが約束されていた「一時払い養老保険」のような貯蓄型商品”だったようです。各種「特約」が満載された自社の推奨商品には加入していなかったとのことです。
ここに、もし保険に入るのだったらという方に一つのヒントがあると思われます。
「団体保険」とは、特定の企業や組合などの集団向けに案内されている保険で、保障内容は70代くらいまでの一定期間の死亡保障と、入院1日につき1万円といった医療保障程度でシンプルかつ低価格、保険料も同様の内容の一般的な商品の半分以下であることも珍しくないようです。
「団体保険」中心の保険活用法は下記のようなると述べています。
1)格安の保険料で、ある程度の大きさの死亡保障を確保する
2)「一生涯の保障」にはこだわらない
3)医療・介護等の「幅広い保障」にもこだわらない
4)「保険で貯蓄」は考えない
特に一般の人と対照的なのは2と3のようです。
保険に多くを求めないことで、保険料負担を抑えることが出来ます。
「会社が売りたがっている保険と、そこで働いている人が入っている保険とどちらが保険の関わり方を考える上で役に立つでしょうか?」とも書いています。
では、著者の後田氏は、保険についてはどのように考えているのでしょうか?
「保険を利用するとしたら、子供が自立するまでの一定期間、世帯主の万が一に備えるくらいに限定していい」、そして「手取り収入に占める保険料の割合は1%程度を目標にするといい」とのことです。
上記の考え方は自分とも似ていて、自分も30代の頃に10年間だけ定期保険に入っていましたが、満期を迎えたあと、民間の保険には一切加入していません。
医療保険についても「高額療養費制度」が活用できますし、会社によってはそれ以上の手厚いサポート(付加給付)を提供しているところもあり、民間の医療保険を検討する前にご自身の会社の制度についても確認した方が良いと思います。
また、老後の資産形成についても、本来保険で対応するものではなく、「確定拠出年金について知ることが最優先」とも指摘しています。
最後に、これは何度も書いてきましたが、『食生活や生活習慣を改善すれば、病気になる確率は圧倒的に低くなりますので、結局は”いちばん安価で得だ!”』ということを自分自身が実感しています。
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