2014/12/01
12:29:36

2014年も早いもので、あっという間に12月ですね。
今月からは忘年会シーズンで”外食”も多くなると思います。
「外食にはどのような闇があるのか?」、南 清貴氏の著書『じつは怖い外食』を読みましたので、現状の一部をご紹介してみたいと思います。
氏は舞台演出の勉強の一環として整体を学んだことをきっかけに、体と食の関係の重要さに気づいたようです。最初は自身で料理店を出すことを考えておらず、「自信をもって推奨できる店を紹介しよう」と考えていたようですが、そのような店を探しても一軒もなかったようで、仕方なく自分で店を出すしかないとの結論に至ったようです。
現在、同店(キヨズキッチン・代々木上原、2005年閉店)は存在しておらず、このようなポリシー(自分の家族や友人に食べさせたくないものは出さない、外食が続くと体調が悪くなるという常識をくつがえす)の店は経営的に続かなかったようです。閉店したあと同氏はフードプロデューサーとなったという経緯です。
これを言っちゃおしまいですが、「外食店(中食も含む)で顧客の体のことを本気で考えている店は(ほとんど)存在しない」ということなのです。
上記のような経緯を持つ南氏が、フードプロデューサーの視点で「外食・中食」について書いた本の内容について少しご紹介していきましょう。
ここはで多くの方が利用している持ち帰り弁当を想像しながら、本から引用して、弁当の内容を検証してみます。
まず、日本人の食の基本である米ですが、ほとんどの外食産業ではコスト削減のために安価な中国産の粗悪な米が使われ、ここに精米改良材(液体プラスティックとも呼ばれ、プロピレングリコールという石油精製から化学薬品が主体のもの)などを使って、古米特有の酸化したにおいを防ぎ、甘みを付け、新米のような白い光沢を出しているようです。
精米改良剤中のプロピレングリコールは薬事法では表示義務があるにも関わらず、加工助剤として使われた場合には表示義務がないので、実際には使われているにも関わらず、我々は知らずに購入しているということなのです。南氏は「客をごまかす行為だ」と指摘しています。
次に、安価な弁当に欠かせないのが、揚げ物メニューです。
外食店を経営するにあたり、欠かせないのが揚げ物メニューだとのことです。
その理由は、鮮度が落ちたり、捨てる寸前の食材などでも揚げてしまえば立派な一品として活用できるからで、安くあげようと思えばとことん安くできるのが、揚げ物メニューというわけです。
また、揚げ油に関しても、ファーストフード店のように危険性が指摘されているショートニングを使用している場合さえあります。(本の中でもデパートに催事出店していたカレーパンの有名店が、ショートニングを使用しカレーパンを揚げていたと紹介しています)
この揚げ物でよくあるメニューが「白身魚のフライ」ではないでしょうか。
「この白身魚って何ですか?」って聞いたことはありますか?
なかなか、怖くて聞けませんよね。その正体は「オヒョウ」という魚が大半だと思われると書かれています。さすがに、「オヒョウのフライ」と正直に書いてあるお店はなく、後ろめたさもあり「白身魚のフライ」と表示しているのではと想像できます。
このオヒョウという魚は大鮃(大きなヒラメ)と書き、カレイ目のカレイ科の魚で、全長は1〜2m以上、大きなものは8m以上にもなる深海魚の一種で、仕入れ価格が安価なために、近年飲食業界でよく使われるようになったとのことです。
これ以外にも「アメリカナマズ」(チャネル・キャットフィッシュ)を使用することもあるようです。 (続く)
スポンサーサイト