2014/12/04
12:22:22

週刊ポストに『アベノミクスなんて「存在しなかった」驚きの証拠データを公開する』という記事がありましたので、これを取り上げてみたいと思っています。
週刊ポストによりますと”アベノミクスは存在せず、単なる「政治的幻想」である”と糾弾しています。
第二次安倍政権発足から現在までの消費総合指数(内閣府のデータで、消費が上向いているのか、落ちているのかを判断する指数)を見ますとグラフに「アベノミクスの成果」らしき上昇カーブがあります。
ところが、酷似したカーブは以前にも出現したことがあるのです。
それは、1995〜1997年です。
では、その時とは? 消費税が3%から5%に上げられた時ですね。
つまり、今回「アベノミクスの成果」と言われている景気回復というのは、「駆け込み需要だった」というわけです。
安倍首相は13年〜14年の春先まで消費が上向いたことを「アベノミクスの効果だ」とアピールしたと指摘しています。
13年度の実質GDP成長率2%というのは、「増税前の駆け込み需要+財政出動した公共事業」というのが正解だったようです。
そもそもアベノミクスの2大目標は、「円安による輸出拡大」および「実質賃金の引き上げ」でしたが、実質賃金はアベノミクス以降低下し続けていますし、輸出量も増えるどころか減少傾向にさえあります。(円建ての輸出額のみ増加)
これは何度かブログでも書いた記憶がありますが、そもそも前提が間違っていたのです。医者で言えば、診断ミスをしているわけですから、その治療法も間違ってしまうという当然の結果です。
しかも、第3の矢と言われている成長戦略に関しては、全く見えてこない状況です。本当は無いのかもしれません。裸の王様なのかも・・・です。
このままアベノミクスという蜃気楼で、円安と物価高だけが起こり、不況下のインフレ(スタグフレーション)に陥らなければ良いのですが、そう願うばかりです。
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