2015/01/20
12:56:17

日経ヴェリタス2015.1.18に「原油安 過去の例が示すものは」という米バロンズの記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思っています。
年初から原油安が進行し、1バレル=50ドルを切ってきました。
S&P500指数も年初の取引開始から3日連続で下落しています。
現時点でも米国は原油の1/4を輸入に頼っている状況で、原油安=株安というのは正解ではないとのようです。過去の例を振り返っても、原油安は株価や米国経済にとってマイナスではない(プラスの効果方が大きい)と述べています。
ただし、「原油価格が急反発するとの考えは危険だ」ともしています。
昨日ご紹介した堀古氏も「80-90ドルには戻らないだろう」としており、シェールの採算ラインを考えると妥当な意見だと思っています。
また、ここに来て中国経済の減速も明らかになってきており、実需の減少もあり、こうしたことからも急反発はないのでは・・・と考えられるわけです。
カナダの資産運用会社グラスキン・シェフのエコノミスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は、「原油価格は投機筋による先物取引により上昇してきたもので、これは持続不可能なものだった」と述べています。
このような背景から、米バロンズも「原油価格が長期にわたって再び100ドルになることはおそらくもうないだろう」と結論づけております。
さて、ここからは自分の考え方ですが、”100ドルになることはないだろうとしても、60ドル付近までは戻すのではないか”とも思っています。
大きく振れた振り子は、戻す力も大きいとの原則からです。
そうなりますと大きく落ち込んだ時点で原油ETFを拾っておいて、60ドル近辺を目安に売却という選択肢もありだと思われますがいかがでしょうか・・・。
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