2015/03/06
12:19:06

日経ヴェリタス2015.3.1号に『インデックス投信 販売改革が追い風』というバンガード社 ジェームズ・ノリス氏のインタビュー記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思います。
主要国では投資信託の販売方法に変化が起きており、販売を担う金融機関などの収入が運用会社からの手数料(コミッション)から、顧客の残高に応じた手数料(フィー)に変わりつつあるようです。
そのため、販売サイド側からすれば、以前は手数料の高い投信を売っていた方がメリットが大きかったのが、手数料体系の変更でインデックス投信の存在感が高まってきたとのことです。
以前からこのブログでも「株式に投資をするのであれば、なるべくコストの安価なインデックスETFを選択するべきだ」と述べてきましたが、こうしたことが徐々に認められるつつあるようです。
また、日本で最近はやりのラップ口座ですが、ラップ口座の費用と投信の信託報酬を合わせると年率2〜3%に達することが多く、これは賢い選択ではないとも指摘しています。仮に3%程度の運用が出来たとしても、手数料でほぼなくなってしまいます。トータルコストをいかに下げるかを、常に考えて行く必要があるのです。
記事の中で「国内外の株や債券などコアとなる投信を、長期で保有するやり方が望ましい。長期に株に投資をしていれば、実質で高いリターンが得られる状況は変わっていないとみる」とノリス氏が述べていますように、自分も長期に投資をするのであれば株式だろうと思っています。しかも、全世界に分散したインデックスファンド(ETF)だと思っています。
こうした商品は日本の証券会社でもありますし、ヴァンガード社のトータルワールドストックETF(VT)もその一つです。VTの特徴は信託報酬が安価なことです。
もっともお得な方法は、世界株インデックスETFを確定拠出年金で積み立てることだとも思っています。なぜなら、積立金も税金が全額控除、運用益も非課税、受取時も税控除があるからです。つまり、トータルコストが低いのです。
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