2015/05/23
12:29:08

近藤 誠氏(医師)の著著「がんより怖いがん治療」を読みました。
その中で、日本の医療業界の実態(裏側)を記述した部分がありました。
『厚生労働省の動きを見ていると、この40年間、患者を増やすことばかりしてきたことがわかる。がん検診、健康診断をはじめ、健康増進法を作り、インフルエンザ予防にワクチン摂取を推奨したり、結核緊急事態宣言を発したり、健康な人を病院に向かわせる施策を取ってきた。なぜか言えば、医療業界の仕事を増やすためだ。それが自分たちの天下りに直結する。
日本の財政は苦しいのだから、財務省から予算を抑えるようにお達しが来るが、そんなものには面従腹背だ。現実には、検診事業を増やし続け、精密検査を受けさせ、放っておいてもいい小さな腫瘍を見つけては切る。
そして、健康な人を高血圧患者に仕立てて、降圧剤の薬漬けにする。
高齢化により、日本はこれから毎年1兆円ずつ社会保障費が自然増するなどと言われているが、無駄な検診をやめ、無駄な薬を出すのをやめるだけで、医療費はかなり減る。そして過剰医療から解放された国民はより健康に長生きできるだろう。
その良いお手本が、2007年に財政破綻した北海道夕張市である。かの地では医療費削減によって、病院も医者も激減した。救急車を呼んでもなかなか来ないから、呼ぶ人も減った。病院に行く回数が減り、飲む薬も減った。
すると何が起こったか。がん、心臓病、肺炎など、多くの疾患の死亡率が下がったという。医療行為が減ったことで、死亡率が下がったのだ。
夕張市は、高齢者率が全国平均よりはるかに高い地域である。今後、日本が超高齢化していくうえで、いい参考になるだろう。』
イスラエルで病院スタッフのストライキがあり、スト期間中の死亡率が50%減った(ストが終わったら死亡率は以前の高さに戻った)ことをご紹介しました。
それと同じようなことが日本でも起こっているのです。
つまり、病院で医者に殺されている人が多くいるというわけです。
高血圧の基準は、以前は160/95mmHgでした。それが、2000年に140/90mmHgとなり、2004年には(64歳以下では)130/85mmHgになったのです。これだけ基準値を下げれば、患者は増えますね。基準値の変更だけで新たな顧客獲得です。
こうやって高血圧患者がでっち上げられていくわけです。
内海氏の著書「精神科は今日も、やりたい放題」にも似たような患者(顧客)獲得手法がありましたが、これで一生降圧剤を処方できる顧客獲得になります。
おいしい商売なのです。
われわれが取るべき防衛手段は、「医者に行かない、健康診断をむやみに受けない、薬を飲まない。そして、食生活を改善(動物性タンパクを減らし、玄米中心の菜食にする)、適度な運動をする」・・・だと思っています。
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