2015/11/15
12:00:41


サンデー毎日に「だからアベノミクスは支離滅裂だ」という記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思います。
専門家が読み解くアベノミクスの”核心”として、『資本主義の終焉と歴史の危機』がベストセラーになった水野和夫氏が解説しています。
水野氏は「旧三本の矢の効果が十分に表れていないのに、なぜいま、新たな三本の矢を放つのか分からない」と切り込んでいます。
これには自分も全く同感で、旧三本の矢の効果検証もないまま、新三本の矢というのを打ち出したのも、一種の目眩ましだと思っています。さらに、アベノミクスによる経済成長は不可能で、日本経済はゼロ成長すら難しい状況だと述べています。
一方、旧三本の矢で行った金融債策は、後々の内閣で「あのときにやっておけば良かった」と蒸し返される恐れがあるという意味では、試みたことは良かったとしています。中途半端に失敗すると、同じことを繰り返す恐れがあるため、大胆に失敗しておくことが大切だと・・・。
また、新三本の矢でGDP600兆円にすると明言していますが、近代合理主義とはかけ離れた”魔術の世界”とも表現しています。日銀も強気な発言で政策への信頼をつなぎ止めようとしているのだろうけれど、同じ穴のムジナだとしています。
物価上昇率2%の達成が難しくなってきたら、わずかでも値上がりした品目だけを取り上げて、物価は上昇していると説明しており、”もはやなんでもありだ”と述べています。
本来であれば、首相は「なぜ景気回復しないのか?」ということを検証し、国民に説明するべきですが、そうしたことは一切していません。首相も日銀総裁も大見得を切った以上、引っ込みがつかなくなっているとも書かれています。
最後に、『21世紀の課題は、既に過剰に積み上げた資本を有効に使うこと重点を置き、極力、新設投資を控えること。新規の投資がゼロでいいということ。もはや「成長神話」は崩壊した』とまとめています。
*昨日、東京コインショーを覗いてきました。今回は中国語が聞こえてこなく、大半のお客さんが日本人であったと思います。中国の経済減速がここにも影響しているのかもしれません。
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