2016/01/07
12:04:51

日経ヴェリタスにBNPパリバ証券の河野氏が寄稿した「米利上げが招く5つのリスク」という記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思います。
リーマンショック後のQEにより新興国バブルと資源バブルが醸成され、QE3の終了とともにこれが全面的に崩壊を始めたとしています。多くの人は原油安のプラス効果にばかり注目したが、新興国や資源国向けの輸出低迷をもっと懸念すべきだったとも述べています。
河野氏は、米利上げが招く5つのリスクを上げています。
1)新興国バブル、資源バルブの過程で積み上がった過剰債務の調整困難
2)米利上げ効果をリーマン後の金融規制強化が増幅するリスク
3)米の利上げが人民元高をもたらすこと
4)利上げによるドル高で、米国が不況に陥るリスク
5)利上げによる金利上昇で米国の内需に与えるリスク
1980年代以降の米国経済の拡大期間は平均で8年弱といわれており、今年の6月には7年目に突入するとのことです。そうなりますと景気拡大局面の残りがそれほど長くないことが、今後徐々に意識され、株価が下落する場面では、「世界経済が後退局面に入る」というリスクシナリオも意識されるだろうとしています。
自分もそろそろどこかのタイミングで、景気後退局面から株式の大きな下落があると思っており、株式投資から一時撤退しました。今後、大きな下落があった後に、再び参入するべく現金保有としています。
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