2016/07/20
12:31:27

苫米地英人氏の著書「洗脳経済 150年の呪縛」をよみましたので、まとめを書いておこうと思います。この本は、2008年に出版された「洗脳支配」(同著)を加筆訂正し、改めて警鐘を鳴らすために発刊したと記載されています。
「はじめに」で、2015年4月10日に日経平均株価が2万円を超え、それに関して4大紙は「アベノミクスのお陰で株価が上がった」と書いており、政権とメディアがまるで”グルになって”国民をある方向に誘導しているかのようだとしています。
こうした違和感は、自分も常に思っており、ブログでも時々取り上げてきました。
『世の中は、さまざまな嘘で塗り固められています。小さな嘘ばかりでなく、大きな嘘が堂々とまかり通ります。ほとんどの人は、飼いならされ、判断能力を奪われていますから、自分たちが手ひどく騙されていることに気づきません。騙している張本人は、真の意味での「勝ち組」であり、営々と続いてきた「権力」です。』
本の中で、本当の勝ち組がおり、その人々(約束された人物たち)はどのような時代になっても、身分や収入が危ぶまれることはなく、仕事ができる、できないに対して関係なく、資産も収入も固く守られて生きてきた人たちだと紹介しています。
真の勝ち組は、世界を牛耳っているヨーロッパの豪族(ロスチャイルド家など)のような人々です。こうした人々は、世界の富の95%を所有しているにも関わらず、活動は謎につつまれ、全貌はつかめないというのが実態です。
このような人々は日本にも影響を及ぼしていると見られ、明治の資本主義の黎明期に怒った日本を代表する企業群の成り立ちをを見れば分かるように、日本経済はもともと「勝ち組」による膨大な利権の争奪戦として発展したと述べています。
外資の思惑としか表現できない不思議な現象も幾つか紹介しています。
例えば森ビルで、それらの貸しビル群は創業者の森泰吉郎氏(故人)がほとんど一代で築いたものです。森氏は横浜市立大学商学部長を務めた教授で、経営史学の研究者だったそうですが、「そうした人物が港区の一等地に何十棟ものオフィスビルを建設できるような資金をどこから調達したのか?」と疑問を呈しています。
『ヨーロッパの名家を頂点とする外国資本の意向をうけつつ、薩長勢力は日本に、いわば彼らの王国を築いたということです。しかもその王国には、象徴天皇はいても、はっきりと目に見える王様はいません。じつは、この王様の姿を隠すという仕掛けこそ、私たちを騙し、洗脳する巧妙な罠といえます。
私たちには、日本のトップである総理大臣の姿しか目に映りません。総理はいわば王様の補佐役で、本当の王様は王座に姿を見せることも、私たちの前で演説することもありません。何か問題があるとトップの首はすげ替えられます。
そのたびに、私たちは新しい風が吹くことに期待を寄せ、その期待は裏切られます。トップが誰に代わろうと、薩長支配、武家社会支配がそのまま続くのですから、それはごく当然のことなのです。』
こうした支配を打破するには、銀行などに預金してはダメ(銀行も彼らの支配下のため)で、お金を貯めたいのであれば”金の現物だ”と述べています。
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