2016/10/03
12:46:26

船瀬俊介氏の著書「菜食で平和を!」を読みましたので、まとめを記載しておこうと思います。
自分もビーガンベジタリアンになって、ほぼ4年になると思います。
最近では自分の周りでも、野菜食や一日一食(あるいは二食)にする人も増えてきました。そうした友人が昨年、「肉を食べる人って怒りっぽくないですか?」と言っていました。
自分でも何となくそう思っていましたが、この本にはこれに関しての言及もありました。肉食→酸性体質→アドレナリン分泌→怒り・攻撃→暴力衝動というように肉食者は攻撃的になりやすいと書いています。
肉食者の全員が攻撃的かどうかは分かりませんが、そうした傾向はあると感じています。自分もたまに怒らないといけないときには、怒るようにしますが、最近はほとんど演技です(笑)昔のように、頭に血が上ることが少なくなったのです。
ところで、肉の危険性についても言及がありました。
北大医学部の半田康医師によりますと「米国産牛には、和牛の600倍の成長ホルモンが残留している」とのことです。この人工成長ホルモンは1960年代から米国、カナダの畜産業界で盛んに使われており、それが残留しているというわけです。
そのため、EUでは発がん性物質の残留を理由に、1980年代から米国産牛のEU圏内のへの輸入を禁じているのです。
また、肉は脂身が体に良くないとも言われています。ところが、国際がん研究機関(IARC)の分析では、脂身よりむしろ赤身に4倍以上もの成長ホルモンが残留しているとの報告があります。2015年10月、全世界に衝撃を与えたWHOの「肉に発がん性あり」という警告でも「赤身には五段階評価で二番目のランクの発がん性がある」と断定しています。
肉食を減らそうという動きや提言は過去に何度か米国でも発表されていますが、そのたびに業界団体から反対や抗議が起こっています。完全に止めなくとも相当の医療費削減ができると思いますが、業界団体としては死活問題なのでしょう。
医療費削減できた資金を関連業界に補助金として配布しながら、他業種への転換を図ってもらうという方法もあると思いますが、まったく実現しそうもないというのが現状です。
上記では米国産牛の危うさをご紹介しましたが、そもそも肉食の弊害についても言及しています。
『ひとつは、腸の中で腐敗するからです。肉が消化器官に入ると、それをエサにして悪玉菌が急増します。すると、その他の腸内細菌(日和見菌)が悪玉菌になり、腸内細菌全体が悪性化してきます。悪玉菌は、動物性たんぱく質をエサにして、有毒物質(インドール・スカトール)を生成します。腸内腐敗で発生した有毒物は、強い発がん性があります。それは、まず腸壁細胞をがん化させます。それゆえ肉好きが大腸がんで4倍、5倍のリスクを負って死ぬのは当然なのです。
肉食の第二の害。それは血液を酸性化させることです。不自然な肉食は、消化・代謝の過程で血液を酸性に傾けます。活性酸素が体液中に過剰になるのです。活性酸素は強い酸化力があります。肉食→血液酸性→活性酸素→万病発生・・となります。活性酸素は攻撃的、暴力的になるのです。白人が残虐な帝国主義で侵略したのも肉食のためです。』
「動物性たんぱく質が腸内で腐敗する」ことは以前ご紹介した「腸が寿命を決める」(澤田幸男・神矢丈児 著)にも書かれていました。
このように近年、肉食の害や問題が明らかになってきています。
自分のような完全ベジタリアンへの転換は難しいかもしれませんが、少しずつでも動物性たんぱく質を減らして、健康な生活を送って頂きたいと思っています。
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