2017/01/15
12:09:20
長谷川慶太郎氏の著書「2017年 世界の真実」を読みましたので、まとめを書いておこうと思います。
この本は昨年の夏に発売されたもので、若干少し情報が古い部分もありますが、そうしたところは予想が当たっているのか確認できるという良さもあります。
本では、アメリカや日本、ヨーロッパ、中国などの今後について長谷川氏の予測が書かれています。今回のまとめでは、ここ最近問題となっているヨーロッパについて取り上げてみたいと思います。
『ヨーロッパが衰退していくのは間違いない。その最大の理由は、”インフレ時代”の政策とシステムで”デフレ時代”に対応していることである。当然ながら、そこにギャップがある。金融機関の資産劣化という格好で現在は進んでいる。』
『EUを引っ張る大国の一つであるフランスも、ドイツと変わらず、BNPパリバなどの上位行が危ない。本当は財政出動が必要なのだが、それができないのはフランスの国庫が赤字だからである。
それを象徴するのが、修理できない原子力発電所だ。フランスには原発が55基くらいあるが、動いているのは17基だ。あとの3分の2は修理ができないので止まったままである。かといって、廃炉にするには金がかかる。こういう状況だから、原子力発電関連企業のアレバがつぶれかかっている。』
金融機関の資産が劣化している状況で、ベイルイン方式を採用したため、公的資金を先に注入することが出来ず、銀行再建ができないという状況が継続しています。そこに、大量の移民問題が発生しており、ユーロ圏崩壊の危機を迎えています。
こうした状況下で、日本は「失われた20年」と言われるデフレを経験し、銀行の不良債権処理が済んでいるために、資産内容は良いと紹介しています。
そのため、長期の巨額資金を貸し出せるのは日本の金融機関だけで、ここに日本が活躍できる場があるとも述べています。
この本は昨年の夏に発売されたもので、若干少し情報が古い部分もありますが、そうしたところは予想が当たっているのか確認できるという良さもあります。
本では、アメリカや日本、ヨーロッパ、中国などの今後について長谷川氏の予測が書かれています。今回のまとめでは、ここ最近問題となっているヨーロッパについて取り上げてみたいと思います。
『ヨーロッパが衰退していくのは間違いない。その最大の理由は、”インフレ時代”の政策とシステムで”デフレ時代”に対応していることである。当然ながら、そこにギャップがある。金融機関の資産劣化という格好で現在は進んでいる。』
『EUを引っ張る大国の一つであるフランスも、ドイツと変わらず、BNPパリバなどの上位行が危ない。本当は財政出動が必要なのだが、それができないのはフランスの国庫が赤字だからである。
それを象徴するのが、修理できない原子力発電所だ。フランスには原発が55基くらいあるが、動いているのは17基だ。あとの3分の2は修理ができないので止まったままである。かといって、廃炉にするには金がかかる。こういう状況だから、原子力発電関連企業のアレバがつぶれかかっている。』
金融機関の資産が劣化している状況で、ベイルイン方式を採用したため、公的資金を先に注入することが出来ず、銀行再建ができないという状況が継続しています。そこに、大量の移民問題が発生しており、ユーロ圏崩壊の危機を迎えています。
こうした状況下で、日本は「失われた20年」と言われるデフレを経験し、銀行の不良債権処理が済んでいるために、資産内容は良いと紹介しています。
そのため、長期の巨額資金を貸し出せるのは日本の金融機関だけで、ここに日本が活躍できる場があるとも述べています。
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