2017/07/30
12:03:28
南清貴氏の著書『「安い食べ物」には何かがある』を読みましたので、まとめを記載しておこうと思います。
本の表表紙の裏に「あなたは、あなたが食べたものでできている」と書かれています。これは自分も色々な方にお話しするときによく使うフレーズでもあります。
では、本の中からいくつかピックアップしてご紹介したいと思います。
まず、「たんぱく加水分解物」と「酵母エキス」についてです。
これらは、食品添加物というくくりではなく、食品として分類されています。そのため、これらを使用していても「化学調味料無添加」と表記できる上に、使う量にも規制がないという点も危惧しています。
「たんぱく加水分解物」の原材料についてですが、動物の食用にならない部分や2メートル以上の大型の魚の残骸、大豆やコーンの絞りかすなどで、これらに塩酸をかけて、そのあとに水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)で中和させてできあがるとしています。
きちんとした原材料を使っていれば、わざわざ化学物質などで味を調える必要はないはずで、「たんぱく加水分解物」という表示を見かけたら、”そういう原材料”で作られていると判断するべきだとも言及しています。
もう一つの「酵母エキス」ですが、名前だけ見ますと「酵母」で「エキス」なのだから、身体によいものを抽出したように思えますが、そうではありません。これは遺伝子組み換えで作られている酵母が原材料で、その酵母にサトウキビかすやアンモニア混合物をエサとして与えることで、酵母が体内でアミノ酸を作り始めます。次に、ビールを作ったあとの廃液に残ったビール酵母を薬品で死滅させ、先の酵母を加え、酵素やさんを加えて製品化しているとのことです。
この製造過程でも不純物が出ますが、その不純物を食べていると、それが原因で、イーストコネクション(慢性カンジダ症候群)になってしまう可能性があると指摘しています。
「酵母エキス」は子どもの給食にも使われており、これが舌を麻痺させ、味覚障害を引き起こす原因となります。すでに、EUでは「これを大量に食べると健康を損ねる」と明記されているとのことです。
次に、牛乳についてです。
皆さんの中でも牛乳を日々飲んでいる方も多いのかもしれません。その理由として、牛乳はカルシウムを豊富に含んでいるからというものがあると思います。
『体内でカルシウムを吸収するには、乳糖を分解できなければなりません。ところが、日本人の85%は乳糖不耐性といわれ、乳糖を分解できる消化酵素を持っていないため、牛乳からカルシウムを吸収できません。
もう一つ、カルシウムが体内で効力を発揮するためには、マグネシウムが必要なのですが、牛乳にはマグネシウムが含まれていません。これは牛の赤ちゃんがマグネシウムを必要としないからです。そもそも、牛の赤ちゃんと人間では体の構造が違うのですから。つまり、牛乳は牛の赤ちゃんにとっての「完全栄養食品」なのです。考えてみれば当たり前ですね。』
今回は「たんぱく加水分解物」・「酵母エキス」と牛乳のポイントだけお伝えしましたが、重要なことが盛りだくさんでした。一度読んでみてはいかがでしょう。
きちんとした食生活・日々の運動・十分な睡眠は、健康を維持する上で大切なものではないかと思っております。とくに食生活はその基本ともなるものです。
今一度、「自分は自分の食べたものでできている」を認識しながら、日々の食生活を維持していきたいと思っています。
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