2011/10/15
12:47:08
日経新聞によりますと
『世界有数の米ヘッジファンドを率いるジョン・ポールソン氏が苦境に立たされている。米景気の先行きに強気の姿勢だったが、欧州の債務不安もあり米金融株は大きく下落。
旗艦ファンドの基準価格は年初から最大で約5割安と急落した。金融危機で巨額の利益を得た同氏だが、信任が揺らぎ顧客の資金流出観測が高まる。欧州債務不安などで金融市場が動揺する中、ヘッジファンド全体に苦戦が目立っている。
「我々は誤りを犯した」――。11日、投資家向けの電話会議でポールソン氏は投資戦略が間違っていたと認めた。今後はファンドの借り入れ(レバレッジ)を減らし、より運用のリスクを抑えると説明した。
旗艦ファンド「アドバンテージ・ファンド」の基準価格は9月だけで約12%下落。レバレッジを活用したより高リスクの「アドバンテージ・プラス・ファンド」は9月が約19%安。年初来では約47%安とほぼ半値だ。
米景気回復を見越し、バンク・オブ・アメリカなど米金融株に積極投資してきた戦略が裏目に出ている。今年前半には投資先の中国の木材事業会社で不正会計疑惑が浮上。やむなく全株を売却し、大きな損失を出した。
好調だった金ETF(上場投資信託)などに投資するファンドも、9月の金相場の急落が直撃。基準価格は年初からほぼトントンの水準にまで急低下した。
ポールソン氏は金融危機のさなかに証券化商品を空売りして大成功を収めた。2010年には個人で50億ドル(約3800億円)もの報酬を得たとされる。11日にはニューヨーク市内のウォール街で続くデモが同市内の高級住宅地区にある同氏の自宅まで行進し、抗議活動を繰り広げた。
ポールソン氏は危機後に高まった知名度を活用して世界中の機関投資家から資金を集めてきた。「カリスマ投資家のファンドに出資できたと喜んだのもつかの間、日本を含む新規の投資家は大きな損失を抱えこむことになった」(米ファンド関係者)。年末にかけ解約が膨らむとの観測がくすぶる。
同氏が運用するファンドの資産残高は直近で300億ドル。投資損失と一部解約が響き、ピークだった年初の380億ドルから大きく減った。
ヘッジファンド全体も苦戦が続く。米ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が算出し、主要ファンドの値動きを示すHFRXグローバル・ヘッジファンド指数は9月は前月比約3%安と5カ月連続で下落した。
欧州不安などでリスク回避姿勢が強まり、新興国市場からも資金が流出。世界の金融市場の不安定さが増す中で、ヘッジファンドも安定した運用利回りが得られなくなっている。』とのことです。
自分が経過を追っておりますMF系のファンドもファンドによっては9月辺りから、ADPなどは今月に入ってからパフォーマンスを再び悪化させてきております。ちょっと先が読みづらい展開になってきたようです。
『世界有数の米ヘッジファンドを率いるジョン・ポールソン氏が苦境に立たされている。米景気の先行きに強気の姿勢だったが、欧州の債務不安もあり米金融株は大きく下落。
旗艦ファンドの基準価格は年初から最大で約5割安と急落した。金融危機で巨額の利益を得た同氏だが、信任が揺らぎ顧客の資金流出観測が高まる。欧州債務不安などで金融市場が動揺する中、ヘッジファンド全体に苦戦が目立っている。
「我々は誤りを犯した」――。11日、投資家向けの電話会議でポールソン氏は投資戦略が間違っていたと認めた。今後はファンドの借り入れ(レバレッジ)を減らし、より運用のリスクを抑えると説明した。
旗艦ファンド「アドバンテージ・ファンド」の基準価格は9月だけで約12%下落。レバレッジを活用したより高リスクの「アドバンテージ・プラス・ファンド」は9月が約19%安。年初来では約47%安とほぼ半値だ。
米景気回復を見越し、バンク・オブ・アメリカなど米金融株に積極投資してきた戦略が裏目に出ている。今年前半には投資先の中国の木材事業会社で不正会計疑惑が浮上。やむなく全株を売却し、大きな損失を出した。
好調だった金ETF(上場投資信託)などに投資するファンドも、9月の金相場の急落が直撃。基準価格は年初からほぼトントンの水準にまで急低下した。
ポールソン氏は金融危機のさなかに証券化商品を空売りして大成功を収めた。2010年には個人で50億ドル(約3800億円)もの報酬を得たとされる。11日にはニューヨーク市内のウォール街で続くデモが同市内の高級住宅地区にある同氏の自宅まで行進し、抗議活動を繰り広げた。
ポールソン氏は危機後に高まった知名度を活用して世界中の機関投資家から資金を集めてきた。「カリスマ投資家のファンドに出資できたと喜んだのもつかの間、日本を含む新規の投資家は大きな損失を抱えこむことになった」(米ファンド関係者)。年末にかけ解約が膨らむとの観測がくすぶる。
同氏が運用するファンドの資産残高は直近で300億ドル。投資損失と一部解約が響き、ピークだった年初の380億ドルから大きく減った。
ヘッジファンド全体も苦戦が続く。米ヘッジファンド・リサーチ(HFR)が算出し、主要ファンドの値動きを示すHFRXグローバル・ヘッジファンド指数は9月は前月比約3%安と5カ月連続で下落した。
欧州不安などでリスク回避姿勢が強まり、新興国市場からも資金が流出。世界の金融市場の不安定さが増す中で、ヘッジファンドも安定した運用利回りが得られなくなっている。』とのことです。
自分が経過を追っておりますMF系のファンドもファンドによっては9月辺りから、ADPなどは今月に入ってからパフォーマンスを再び悪化させてきております。ちょっと先が読みづらい展開になってきたようです。
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コメント
復活に期待!
ポールソン氏のヘッジファンド今年は苦戦していますね。もっとも今年はIQSしかりTulipしかりで、どのファンドも軒並み成績を落としていますので仕方の無い一面もありますね…。明けない夜は無いと言いますので、これらヘッジファンドの早い復活を期待しています。
たま│URL│2011/10/15(Sat)13:37:04│
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Re: 復活に期待!
自分もヘッジファンドの復活を期待しておりますが、期待するだけでは自分のパフォーマンスを維持することが出来ませんので、ポートフォリを変更をしたのです。
また、復活するようであれば資金を入れますし、復活しないようであればオルタネティブ投資を継続していく手もあります。どちらもでOKなような戦略にしております。
また、復活するようであれば資金を入れますし、復活しないようであればオルタネティブ投資を継続していく手もあります。どちらもでOKなような戦略にしております。
じん│URL│2011/10/15(Sat)22:54:19│
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