2013/09/28
12:13:15

昨日の日経新聞に2014年から始まるNISA(少額投資非課税制度)に関する記事がありましたのでご紹介します。記事の内容は、案外忘れてしまいがちなポイントをついたものです。
それは、NISAは非課税ということに目が行きがちですが、”ケースによっては通常の取引よりも損になる場合がある”ということです。
仮に、NISAの非課税枠の上限である100万円を投資したとして、非課税期間の5年が終了する時点で50万円に値下がりしていたとします。
それを通常の株式口座に移して運用を続けると、税務上は移した時点の時価である50万円で購入したことになります。
その後、株式が70万円になって売却した場合には、実際には30万円の損になるはずですが、税務上は50万円で購入したという計算になりますので、20万円の売却益となり20%の税金(来年からは株式の売却益などの対する税率が20%になるため)負担となるのです。
一方、非課税期間が終了した後に、新たな非課税枠に移した場合には税金のことを考えなくても良さそうです。しかしながら、この場合には新たに購入できる枠は前の非課税枠から50万円を引き継ぐために、新規に投資が出来るのは50万円となります。
また、NISAの口座内で保有する金融商品で損失が出ても、損益通算の対象にならない点も注意が必要です。
証券会社はNISA口座開設に躍起になっておりますが、われわれ投資家はこのあたりも考慮して口座開設および投資をする必要がありそうです。
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