2014/11/13
12:18:18

日経ヴェリタスの記事にジム・ロジャース氏が今回の緩和拡大に関して、目先は「日本株買い、日本円売りに大賛成」としていますが、「この政策はいずれ日本に大きなダメージを与える」と警告しています。
また、日経新聞のインタビューにも以下のように回答しています。
――日銀が追加的な金融緩和を発表するなど、アベノミクスを巡る新たな動きが目立ちます。どのように評価していますか?
「安倍首相の施策は日本を破壊している。日銀による追加的な金融緩和はさらに円安を進めて市場を喜ばせ、安倍氏の再選を狙うものだろう。私のような投資家や、一部の輸出企業には良い。だが、若者をはじめとする大半の日本人には悲惨なことだと思う。日本は対外的には債権国だが、対内的な巨額の債務を賄いきれなくなっている。なのにもろもろのコストは上がり、生活水準が低下するからだ」
「歴史的にみても、自国通貨安で本質的に経済が救われた例はない。欧州や南米の様々な国が試みたが、一時的な刺激にはなれど長期的には成功しなかった。年金資産の運用見直しや少額投資非課税制度(NISA)導入など、投資家にとって良い政策もあった。だが、大きな流れを誤っており、あの時にお札を刷りすぎて問題を深刻にしたのだと10年後に振り返ることになるのではないか」
ジム・ロジャース氏も自分と同じような意見を持っているようです。短期的には、円売り・株買いで儲けることが出来るかもしれませんが、日本全体の今後を考えた場合に、金融緩和からの出口戦略をどうするのか、難しい問題が山積みです。
GDPの2倍を越える国の借金をどう返済するのか、ここまで大きくなるとインフレによる債務帳消策しか道は残されていないと思われますので、それに対する対応策を早めに取っておく必要があると思われます。
*昨日ご案内しました東京・大崎での勉強会ですが、自分も参加予定です。勉強会後には有志で、近くのレストランで交流会(3,000円程度の実費)・・・という流れになると思います。
また、大阪でもSkypeで動画中継しての勉強会を検討しているようですが、まだ確定ではないようです。大阪勉強会に関しては、詳細が入ってきましたらブログでご紹介します。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック