2015/02/27
12:15:04

上記は日経新聞2月16日の夕刊の1面記事の一部です。これを見ますと「GDP3期ぶりプラス」と大きな字が躍り、いかにも回復傾向にある日本を想像させます。
果たして本当でしょうか?・・・というのが今日のテーマです。
一方、下記が日経ヴェリタス2月22日の記事となります。

ここには「日本の回復力に疑問符」と記載されています。全く逆に近いヘッドラインです。ではどちらが正しいのでしょうか?
中身を見てみますと設備投資が0.1%増と弱く、個人消費も+0.3%(4-6月期が-5%)、住宅投資-1.2%と回復していないことも分かります。
今回改善に大きく貢献したのは輸出の+2.7%ですが、これは好調だったわけで、現時点では喜ぶべきものだと思っています。もう少し見てみますと、輸出以外には公共投資+0.6%・在庫増+0.2%もあります。
在庫というのは売れていない製品ですが、製造していますのでGDPとしてはプラスの貢献をします。ただし、次回は在庫を減らす必要がありますので、マイナス要因となると考えられます。となりますと今回の回復に貢献したのは、輸出を除けば、公共投資と在庫増だとも考えられます。
これって本当に景気回復か?というのが自分の疑問なのです。
GDP発表直後の甘利経済担当大臣記者会見で、「今年は再び賃金上昇が期待できる」「消費者心理がかなり改善している」などと発言したようですが、「どこからそう言えるの?」・・と思ったのは自分だけでしょうか?
円安による物価高に賃金上昇が追いつかず、実質賃金がマイナスとなっている状況で、どうやって消費者心理が改善するのでしょう?・・・とても疑問です。
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政治家も官僚も薄汚い奴らばかりです。