2015/07/07
12:23:13

少し前に、副島隆彦氏の著書『「熱狂なき株高」で踊らされる日本』を読みましたので、”まえがき”と”あとがき”から要約してご紹介しようと思います。
『どうもおかしなこと(異変)が起きている。株高が続いている。しかしみんな不安だ。政府による人為的な株吊り上げだからだ。いつ暴落が押し寄せるか分からない。いくら株価を政府が吊り上げても、まったく景気は回復しそうにない。
実体経済の方はまったく良くなっていない。さらにひどい状況が続きそうだ。
デフレ不況はさらに続く。株価や為替やマネーサプライを盛んに操作しているが、誰もうれしそうにしていない。まさしく”熱狂なき株高”である。
金融・経済だけではない。世界の変動が日本にも押し寄せて、暗雲が立ちこめてきた。軍靴の足音が聞こえる。国民経済はどんどんおかしくなっている。国内経済は、どの産業もこの4年間で、半分近くまで落ちている。
テレビ、新聞は本当の数字を何も伝えない。モノ(サービスを含む)が売れない。日本に1400社ある大企業以外は、たいして利益も出せていない。中小企業はどこも売上がひどく落ちているから利益を出せない。そこへ重税が襲いかかる。だから従業員(社員)の強制解雇が続いている。
アベノミクスというのは、株バブル(および国債バブル)と土地バブルの両方を起こすことだ。この資産バブルを人為的に作って、無理やりにでも国民心理にインフレ期待の人口波を起こして、人々がどんどん贅沢品を買うように仕向ける。
そうすることで、景気回復を達成するという計画である。すべてはアメリカの指図、命令のままに行われている。
資産バブルが全国に波及し、景気は必ず回復すると狂信して、政府自ら株の吊り上げと都心の土地の値段(地価)の吊り上げに狂奔している。しかし、「2%のインフレ(にする)目標」は丸2年経ったが達成しなかった。
今の日本の金融および経済の下支えが、日本政府によって意図的に操作されたジャブジャブマネーの相場操縦によるものであると、みんな知っている。
それこそ誰でも知っている”官製相場”だ。しかし、市場関係者やまともなエコノミストや経済評論家は何も発言しなくなった。
国家権力を握っている者たちというものは、大変強いものであり、なんでもやる。法律違反でも、最終的には大量の人殺しであるところの戦争までやる。』
ここのところ、上海株が大きく下落しているようですが、一度下落基調に入りますと”官製相場”といえども、下落を止めるのは難しいのでは・・と思っております。
そこで、日本株も夏の終わりを目指して、出口戦略・・・と考えています。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック