2015/09/07
12:12:50

山田豊文氏の著書「なぜ、マーガリンは体に悪いのか?」を読みましたので、さっそくサマリーを書いてみようと思っています。
タイトルを見て読み始めてみましたが、この本は単に”マーガリンが体に悪い”ということだけではなく、食生活全体に書かれていることが分かりました。
マーガリンにも含まれるトランス脂肪酸の危険性については、このブログでも何度か取り上げてきましたが、マーガリン以外にも名前を変えて様々な食品に使われているので注意が必要だと警告しています。
菓子パン、ケーキ、チョコレート、スナック菓子、アイスクリーム、揚げ物、レトルトカレーなどで、スーパーやコンビニは逃げ出したくなるほどのトランス脂肪に包囲されているとも書かれています。
加工食品の原材料に、「ショートニング」「ファットスプレッド」、あるいは「加工油脂」「植物油脂」といった表記があれば、これらはすべてマーガリンの兄弟分の”隠れトランス脂肪食品”であり、棚に戻すことをオススメするともしています。
また近年、不飽和脂肪酸のオメガ6の過剰摂取も問題になりつつあるとのことです。オメガ6の過剰摂取は健康問題に直結し、炎症が続いたり、血液が固まりやすくなったり、気管や血管が収縮したままになったり、細胞分裂や神経伝達が制御できなくなったりする事態になるようです。
油の理想型としては、「高オメガ3・低オメガ6・トランス脂肪ゼロ」で、これを覚えて欲しいと述べています。
また、動物性たんぱく質である肉についても記載がありました。
特に輸入肉についてですが、「アメリカ産やオーストラリア産の牛肉は、おびただしいほどの抗生物質やホルモン剤が使用されている」とも指摘しており、特に不気味なのは、肉牛の成長促進を目的に、日本では認可されていないホルモン剤も投与されているとしています。EUではこうしたホルモン剤が投与された肉の輸入を禁止していますが、日本ではそうした措置が取られていません。
魚に関しても、(知り合いの)魚の養殖業を営んでいる人から、「エサに大量の抗生物質を混ぜて与えている」と聞いておりますので、こちらも安心・安全であるとは言えない状況です。
そして、牛乳についても、「人間にとって悪魔の白濁液」と断言しています。
その理由として、下記を列挙しています。
1)カルシウムとマグネシウムの含有比率が悪い
2)カルシウムの体内動態を狂わせる(カルシウムを悪玉化させる)
3)骨折のリスクを高める
4)日本人は、牛乳に含まれる乳糖の消化が得意でない(腸のトラブルを招く)
5)乳タンパクのカゼインがアレルゲンとなる
6)以上に高濃度の各種ホルモンの混合液であり、癌のリスクを高める
7)農薬や抗生物質が溶け込んでいる恐れがある
8)牛乳に含まれる過剰なリンが、貧血やカルシウムの悪玉化を促進する
9)殺菌処理で、牛乳の乳脂肪が酸化する(過酸化脂質の生成)
後半では『有害物質を遠ざける! 賢い食べ方実践版』が書かれています。
ここでは、食と栄養の3つのパラダイムシフトが重要だとしています。
1つ目は『カルシウムとマグネシウムのパラダイムシフト』です。
これは、カルシウムを正しく働かせるためには、マグネシウムの存在が絶対に不可欠だということです。
また、ここでのポイントは、「穀菜食を基盤とし、高マグネシウムを心がけ、牛乳を飲まないこと」だとしています。
次に、2つ目ですが、『脂肪のパラダイムシフト』です。これは上記にも記載した、必須脂肪酸であるオメガ3とオメガ6の摂取比率を見直すことです。
そのポイントは、「亜麻仁油をとり、揚げ物を避け、マーガリンをとらないこと」としています。(チアシードもオメガ3摂取には良いと思います)
そして、3つめですが、『1日3食のパラダイムシフト』です。
ここでは、1日3食に執着することが病気の源となっていると警告しています。
1日3食しっかり食べるという固定観念からの卒業が重要だとしています。
具体的には、「食べ過ぎないようにし、1日のうち1食でも減らしてみたうえで、定期的な断食を習慣づけること」、これがこのパラダイムシフトにおけるポイントだとしています。
最後に、山田氏はこれまで講演会や著書で、食事のポイントとして「マゴワヤサシイ」という語呂を提唱してきたようですが、これを変更するとしています。
それは原発事故以来、海洋汚染が進み、「ワ」(わかめ・・海藻類)や「サ」(魚)を積極的にオススメする気にならないというのがその理由のようです。
「これからはマゴワヤサシイの語呂を忘れて、”穀菜食”という言葉を頭に入れて欲しい」と述べています。穀菜食とは文字通り「穀物」(玄米)や「野菜」「豆」など、植物性食品を中心にした食事を意味しています。
肉を始めとした動物性食品も一切ダメとは言ってはいませんが、できる限り摂取量を減らすべきだとしています。
さてここまで、本の内容のサマリーを書いてみましたが、いつも自分が実施している習慣・食事法とほぼ同じです。自分も基本的に穀菜食で、「1日1食」です。
ときどきパスタやパンなども作ったり、食べたりしますが、全粒小麦粉を利用したものを取るように心がけています。また、砂糖の摂取量を控えることも重要です。
スポンサーサイト
コメント
コメントの投稿
トラックバック