2016/04/21
12:19:25

日経ヴェリタスに「上がらぬ物価 苦境深める日銀 黒田体制4年目、逆風にどう立ち向かう」と題した記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思います。
日銀総裁が黒田氏になり、4年目になりました。当初、「デフレは貨幣現象で、2年で2%の継続的なインフレ目標を達成する」とのことでした。自分は(たぶん皆さんも)懐疑的でしたが、案の定まったく達成されておりません。
起こったことは、円安による輸入物価の上昇だけでした。多少の給料上昇もあったのかもしれませんが、円安による物価高に追いついておらず、実質賃金(実際に使用できるお金)はアベノミクスの前よりも減少しているという現実です。
何度も言及していますが、インフレありきではなく、景気回復による物価上昇を目指すべきで、「逆も真なり」ではありません。「インフレになれば景気が回復する」という本末転倒的な考え方から脱却できるのか?が重要だと思っています。
先日ご紹介しましたリチャード・クー氏の書籍にも、「金融緩和は景気回復に効果がないが、出口戦略時の金利上昇で困った状況になる可能性が高い」との指摘がありました。自分もその通りだと思います。
民間が借金をして使ってくれるまで、政府が財政出動する必要があるようです。
近年、インフラが老朽化してきていますので、それらの更新をすることで将来世代にもメリットがあると思っています。
ところで、4/27〜28の日銀決定会合で追加緩和が決定されることも考慮に入れた投資戦略が重要だと思っています。追加緩和があれば一時的に株価が上昇するでしょうから、このときには絶好の売り場になるのでは・・と思っています。
近年あまり良いファンドに巡り会っていませんので、自分で取引する機会が増えています。自己取引は流動性リスクが低く、直ぐに換金できる点も良いと思っております。その分、取引のタイミング、ロスカットなどが重要になります。
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