2016/05/23
10:00:42

日経ヴェリタスに『中国経済「小康状態」の深層』という記事がありましたので、本日はこれを取り上げてみたいと思います。「中国発で世界市場が混乱するリスクはないのか?検討した」と書かれています。
この記事の中で結論的なものは書かれておりませんが、文脈からしますと、どこかで経済混乱のトリガーとなりそうな雰囲気があるということだと思います。
というのは、やはりここ数年の中国の小康状態は、沿岸部での不動産開発に頼っているからです。こうした固定資産投資で、上海の住宅価格は3割の上昇、 深圳は6割も上昇しており、すでにバブルの様相を呈していると紹介しています。
また、「権威人士」と称する匿名の人物のインタビュー記事によりますと、「中国経済は今後数年は回復の遅いL字型になる」とし、習近平の近い人物がバブルを警戒し、引き締めを示唆したものではないかとも見られています。
実際に引き締めは始まっているようで、商業銀行の新規融資総額が減少に転じているともしています。中国政府がブレーキを踏み出したとすれば、再び中国発の株安が起こるかもしれません。
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