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株式会社の終焉

水野和夫氏の著諸「株式会社の終焉」を読みましたので、まとめを書いておこうと思います。これまで氏の著書を数冊読んで、ブログでもご紹介してきました。
個人的には、デフレといわれる時代がなぜ長く続いてきたのか?ということがはっきりと分かった気がしています。

今回は続編と言っても良い、株式会社の現状と将来について書いています。

1543年の「コペルニクス革命」で、宇宙と地球の空間が「無限」であると分かって以来、科学と技術を駆使して、無限に広がる地球を開発する時代となり、「無限空間」を猛スピードで前へ進んで(経済成長を優先して)きた結果、一人あたりの生活水準は飛躍的に向上しましたが、20世紀末になると、地球が「有限」になったことが明らかになり、成長は終わったというわけです。

組織の形態も時代によって大きく変わってきました。巨額の資本調達に迫られた企業家や高いリターンを求める資本家に株式会社という形態が選ばれてきました。

現在の株式会社が主流となったのは、近代、とりわけ19世紀半ば以降の「鉄道と運河の時代」ですが、そのわずか100年あまり後の1970年代には近代システムがおかしくなってきたと述べています。ニクソンショックや2度にわたる石油危機とイラン・イスラム、ベトナム戦争における米国の事実上の敗北など、近代が前提としていたことが次々と崩壊したのです。

株式会社は、「無限空間」を前提として、初めて利潤極大化が可能ですが、「蒸気機関」の延長線上にあるIT革命とアフリカまで到達しようとしているグローバリゼーションで、21世紀は「閉じた地球」となったのです。

「無限空間」を前提にした近代が「有限空間」に直面すると、成長(近代)それ自体が収縮(反近代)を生むようになります。ドイツや日本の自動車産業の燃費競争における不正や日本の家電産業の不正会計がその表れです。

近代においては、自動車産業と電気機械産業は特別の産業でした。「鉄道と運河」の時代に実現した「より遠く」は、自動車の出現によって、個人レベルの「より遠く」、「より速く」の欲求の実現へと進んでいったのです。さらに、家電産業は、個人に「より合理的に」を付加してくれました。最初はTV、そして次にPC、最近ではスマホが、どこに行けば何があるかを教えてくれます。
その2つの産業は、個々人が自由に欲求を追求していくことが認められる民主主義の時代にあって、それをかなえてくれる特別な産業となったのです。

そして、日本とドイツという、その産業においてもっとも成功を収めた特別な国(マイナス利回りの国)で、不正事件が起きた。これは近代の限界を示す、なによりの証拠だと述べています。

つまり、これ以上は成長できない限界まで来ているのに、株主などからの突き上げで、さらなる成長や配当金の増額を要求され、あとは不正をしないと目標値が達成できない状況まで追い込まれているとも考えられます。

上記のように、グローバル大企業が法律違反をしてまで利益を得ようとすれば、もはや秩序が保たれず、正義のないことになるのです。巨額の損失と企業リストラを招来させてしまう点で社会に有害な存在でしかないとも言及しています。

世界的な不況からの脱出にはイノベーションが必要だと述べる人もいます。
ところが、売上(アウトプット)にコスト(インプット)が見合わなくなって来ており、経済合理性がイノベーションにおいても破綻しているとのことです。

では、われわれはどう考えればよいのでしょうか?
「あとがき」で、氏は下記のように書いています。

『あらゆる思考のベースを、近代システムのベースである「より速く、より遠く、より合理的に」から、「よりゆっくり、より近く、より寛容に」していくことです。

これを株式会社に当てはめれば、毎年毎年、増益計画を立てるのではなく、減収計画で十分だということです。資本を「過剰」なまでに蓄積して「より速く」行動することは、将来の不良債権を積み上げていることに等しいからです。
いまや、あらゆるモノ、そして資本が「過剰・飽満・過多」となったため、「供給みずから不良債権をつくる」ようになったのです。

「より近く」を株式会社に当てはめれば、現金配当をやめることです。
そうすれば、地球の裏側からは株主はやってこなくなります。経営者は、「もっと配当を」と叫ぶ株主の要求にいかに応えるかなどと、短期的なことに頭を悩ますことなく「ゆっくり」考えることができます。

空間が「無限」になることによって株式会社が誕生したわけですから、それが「閉じ」れば、株式会社も閉じるのが自然の成り行きです。』


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  • Author:じん
  • 筆者(じん)は大学卒業後、小さな会社をやるかたわらで投資をスタート。
    投資で儲けたお金でおいしい食事とワインを飲む日々を目指して・・・。
    引退後は投資の利息で悠々自適生活を目論んでいるが・・・。

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